「社会秩序は可能か?」「全てのことが起こり得る”可能なもののカオス”=”複雑性”として世界に秩序を与えること、 つまり社会秩序を”世界の複雑性の縮減”により可能である」 ― ルーマン

ルーマンの理論の出発点は、「社会秩序は可能か?」という問いである。

その答えを、全てのことが起こり得る「可能なもののカオス」=「複雑性」として世界に秩序を与えること、

つまり社会秩序を「世界の複雑性の縮減」に求める。

世界の複雑性の縮減という生を方向付ける最もな根源的な機能を担うものを「意味」と名づける。

この「意味」を構成し、加工する主体を「システム」と名づける。

つまり人間の共同生活は意味によって世界を秩序化するシステムのはたらきに基礎付けられている、ということである。